自然意匠=NatureSense.jp

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里山の再生

暮らしの再生





現在進行中のプロジェクト

[4] 「軽井沢~なつかしい暮らし~プロジェクト」→「暮らしの再生」を目指して



■■自然意匠の誕生■■

■2011年が終わり2012年の新年を無事迎えることができました。感謝の一言です。

■2012年正月明け、新会社の名前が決まりました。

■2012年2月1日、株式会社自然意匠、設立。



 [自然意匠] 設立宣言

山があって森があって川が流れていて里山があって田んぼがありトンボが飛び交いカエルが合唱し子供たちが遊びながら家路を帰る、何十年か前には当たり前のように毎日見ていた風景を取り戻し未来の子供たちに手渡すために、私たちは会社を設立しました。

。。。故郷(ふるさと)の風景を見て美しいと思いなぜか涙がほほをつたう。自然の美しさと人の暮らしが織りなす絶妙な均衡。それらを実現するために全力で取り組むこと。そんな思いを込めて「自然意匠」と名付けました。。。

会社概要=Company



■■間伐が終了■■2013年2月

■間伐が終了しました。明るい光が地面に届いています。特に冬で落葉樹も葉を落としていましたので敷地が見通せるようになりました。ただ広すぎるため森の全体像が把握できてはいませんでした。雰囲気がやっと感じられるくらいでした。



■■軽井沢の伐採の問題■■

■軽井沢で別荘を建てる場合、樹木の伐採に対して2通りの考え方があるようです。

■ひとつは普通に出来るだけ元あった樹木を残しその間にうまく配置して建てるやり方。以前はこの考え方が当たり前だったと聞きます。

■別なやり方は最近になって増えてきたそうですが、敷地内のほとんどの樹木を伐採してしまってから建物を建てて、最後に新たに小さな樹を植えるやり方です。

■このやり方はやはり問題になっていて、軽井沢では住民などから景観をこわすという理由で反対運動も起こっています。

■役場は植栽計画をチェックしてそれで確認の許可を出しているはずですが、実際には竣工後きちんと植栽されていないケースも多く見受けられます。

■業者だけの問題ではなく建て主の問題でもあると思いますが、今後良くなっていく事を祈りたいです。

■都市の建築現場では当たり前のやり方でも、地方では地方なりのルールを新たにつくり、それをしっかり守り、地方の景観を壊すような動きが当たり前にならないよう、行政の最低限の監視は必要だと思います。



■・・・



■■森に暮らす■■

■軽井沢で森を見つけてそこで暮らすことになりました。

■昔なつかしい里山の暮らしを夢見ていても、そこは条件がちょっと違うようです。

■どんな家にするか、と考える前に森との関係をどう捉えるか、森との距離感をどう理解するのか。少しずつ時間をかけて少しずつ理解を深めていきたいと思いました。

■春、夏、秋、冬、季節の変化に合わせて森はどのように変化していくのでしょうか。毎年同じことが繰返されるわけでもなく、自然も年ごとにも成長し変化していきます。

■そのような変化を感じながら暮らしを考えて家をつくっていきたいと思いました。

■せっかく「森に暮らす」というチャンスを頂きましたので、時間をかけてシンプルに家を建てて暮らしていけたらと思いました。

■ただ普通に家を建てるにしても「森に暮らす」ための思いをしっかりさせておく必要は感じました。

■そこで・・・ [自然意匠] 設立宣言・・・を守って家を建てていく、と決めました。



■・・・



■■樹木と建物の関係を考える■■2013年5月

■建物を計画する前にまずは敷地全体をイメージする事から始めます。

■樹木はできるだけ伐採しないように計画したいと思っていました。

■森と言っても地形の傾斜が緩やかなので雑木林のようにも見えます。

■敷地の周辺部は広葉樹の高い樹が多く密生していて少し暗い感じでした。

■敷地の中央部は丁度良い距離間で大きな広葉樹が育っていました。

■太陽のひかりも差し込み明るい地面には中低木の広葉樹がポツポツありました。

■ねらって間伐したわけではないのですが、たまたまそういう結果になったようです。

■住居を建てる位置は必然的に敷地の中央部に決まります。樹々から程よい距離を保ちながら建物の配置をしていくことになります。

■そのため大きな建物は建てないように考えています。出来るだけ小さな建物を既存の樹木とバランスをとって配置していくやり方です。

■平屋建てにすることも決めました。この森の敷地には二階建ては似合わないだろうと思っています。

■間伐によって太陽の光が地面にまで届くようになると、それまで地面の下で眠っていた種がやっと芽吹きだし、少しづつ新緑が現れてきています。

■敷地の中央部あたりはもともとアカマツが多い場所でしたので、腐葉土が少なく、そのためか思ったより地面が乾燥している印象でした。

■当初よりこの敷地には、小川を流し池をつくって水の溜めて、鳥や虫が集まってくるようなそんな環境にしたいと考えています。

■井戸はそのために絶対欠かせない準備でした。

■・・・



■■井戸掘削工事の準備にかかる■■2013年3月

■この頃から井戸の掘削工事の計画も進めていました。2か所の予定です。

■井戸には大切な役割がいくつかあります。まずは生活用水の確保です。

■水道を引いてくることも検討課題として残っていますが、まずはそれが無くても生活できる分の水は確保しておきたいと考えました。

■もし災害などで公共の電気が止まったとしても、この森では水の確保ができるよう仕組みを考えていきたいと思っています。

■この森には公共のインフラ設備は不似合いなように感じていました。

■水道は井戸で、排水は敷地内での浸透式浄化槽で、電気は自然の再生エネルギーで、ガスは森のマキで、通信は?全てのインフラから独立する事は無謀でしょうか?

■努力目標として時間をかけて考えていきたいと思っています。

⇒森のインフラについては重要なテーマですので、別紙でご報告します。

■井戸の大きな役割の二つ目は植物に対しての水やりです。

■水道が引かれていない土地ですので、植樹した後のしばらくの水やりは井戸に頼るしか方法がありません。

■敷地が広大ですので一般の敷地のようにホースで簡単に水やりができるとも思えませんでしたので一計を案じていました。

■敷地の中を小川を流し、池を掘ってため池として水を確保しておきます。

■これは自然と同じ植物に対しての水やり方式です。

■しばらくは人が手を入れてサポートする必要はあるかと思いますが、いずれは自然の仕組みで自分で植物が育っていくように考えています。

■まずは井戸の掘削工事からスタートです。軽井沢役場に申請をして許可をもらいます。

■敷地の隣地の所有者全員にお知らせの通知をする必要があり、全部で24軒の所有者がいましたので結構大変な作業です。井戸の掘削業者さんにお願いしました。

■ほとんどの所有者から返信はなかったようですが、それでも役場は許可を出してくれました。

■軽井沢では所有者と連絡を取ることが大変難しいという事でした。

■特に家や別荘の建っていない空き地については、所有者の住所にお知らせのご案内を郵送しても、住所不明で帰ってきてしまうケースが圧倒的に多いそうです。

■許可がおりましたので工事の段取りに入ります。



■・・・



■■井戸掘削工事■■2013年4月

■井戸の掘削工事を行いました。

■敷地の北側、標高の一番高い場所に一か所と中間くらいの場所に一か所掘削しました。許可申請時の位置と同じ場所でないといけません。

■径が15センチ長さ3メートルの鉄パイプを地中にガンガン打ち込んでいきます。

■既に50年以上は使っていそうな風格のある杭打機です。親父さんの代からの物だそうですが全く問題ないようです。

■高い方の井戸はおよそ8mの深さで水脈があり一気に泥まじりの地下水が噴き出してきました。映画などで見る石油が噴き出す時の感じに似ていますが、結構感動しました。

■当たり前のように水脈に当たりましたが、場所によっては運悪く当たらない場合もあるそうです。

■水量も多く毎分100リットルはありそうだという事で、業者さんも驚いていました。

■最終15m掘削しました。その後水位が上がって来て、最終水位は地面から約5m位に落ち着きました。これなら電動ポンプを使わず手汲みのポンプでも汲み上げられそうです。

■低い方の井戸はおよそ12mの深さで水脈、最終18mまで掘削しました。最終水位は地面から約8m。

■こちらは一般の手汲みでは難しそうですが、特殊な手汲みポンプの製品もあるそうで、それであれば電気が無くても汲み上げられるという事でした。



■・・・



■■井戸水の水質検査■■2013年5月

■井戸の掘削が終わると水質検査をします。

■井戸水を容器に入れた検体を公的な機関に持ち込むと、そこで検査がされます。

■井戸水の水質検査の結果、含まれる鉄分が多いことが判明しました。このことは井戸を掘削する前から井戸業者さんから聞いていて予測はしていました。

■ただひょっとすると運よく鉄分の少ない可能性もあり期待していましたが残念でした。

■鉄分の濃度が高いと様々な厄介な事があるという経験も業者さんは言っていました。

■敷地の中で高低差の高い方の井戸(これから上の井戸という)は2.3mg/ℓ、低い方の井戸(これから下の井戸という)は、6.4mg/ℓという数値でした。

■数値だけではピンとこないのですが、この水が地表に流れ出し空気に触れると無色透明な井戸水が数時間で黄色に変色し、ドロドロの汚泥のような成分を作り出します。

■業者さんのこれまでの経験上、軽井沢のこのあたりではどこも大抵そのようでした。

■ただこれらの汚泥はろ過装置を使えば除去することが可能との事ですので、引き続きろ過器業者さんを紹介してもらい検討する事にしました。



■・・・



■■ろ過システムを検討する■■2013年5月~7月

■一般的なろ過の仕方は、汲み上げた井戸水に塩素を機械的に投入して水中の鉄分を強制的に固めてしまう方法で、近くのホテルでもそのやり方でろ過しているそうです。

■塩素はちょっといやだなぁ、と思っていたところ塩素を使わないでろ過する装置がありますよということで、今回は塩素などを使わないろ過装置を作っている業者さんを紹介してもらいました。

■軽井沢の花屋農家さんとかクリーニング屋さんで採用されて使っているという事でしたので、第一にそのろ過装置を検討したいと思いました。

■紹介されたろ過器業者さんからの説明を受けたり、いろいろ情報を集めて研究した結果、鉄バクテリアを利用するろ過システムが良さそうだという結論にたどり着きました。

■この方法が適していると思われるのは自然の仕組みをうまく利用していて、鉄バクテリアというバクテリアを利用して自然にろ過するシステムだということです。

■一般的な水道では急速濾過=日本式公共水道システムが採用されているようです。これは塩素を使うシステムです。将来は民営化されようとしています。

■日本以外の国々は緩速濾過システムが主流であり、日本が戦後真似をしたアメリカでさえも最近は急速濾過システムは敬遠されているようです。

■日本でも一部の行政では緩速濾過システムが採用されていて上田市などでは今でも安心水道として活躍しています。

■今回採用しようとしている鉄バクテリア利用のシステムは緩速ろ過とまではいかないようでろ過装置の業者さんは中速ろ過と言っていました。

■塩素を一切使用しないできれいな水質の水が確保できるのであれば、ぜひ採用してみたいシステムであると考えました。

■敷地内の小川とため池の水源をメインで考えていますが、生活用水としてそして飲み水としての利用も視野に入れています。

■とは言ってもいきなりろ過システムを設置するようなことはせず検討しつつ、しばらくはそのままで井戸の様子を観察する事にしました。



■・・・



■■敷地全体の測量を依頼する■■2013年4月

■全体の概略を知るためには、敷地の中をクマみたいにグルグル歩いてばかりでも良く分かりませんので、敷地の測量を測量会社に依頼しました。

■全体の測量をして敷地形状以外にも、全体の海抜も含めて高低差、主な樹木の位置と樹種等を調査することにしました。

■高低差については50センチごとの等高線が分かるようにお願いしました。

■樹木については全ては無理ですので大きめの樹のみ、位置と樹種と太さを測量するようお願いしました。胴回りで10センチ以上の樹としました。



■・・・



■■測量図を読む■■2013年5月

■調査の結果詳細な測量図が手元に届きました。

■測量結果が図面化されて目の前に現れてみると、敷地のイメージが一気に浮かんできます。

■等高線が50cmごとにカーブを描き、樹木の位置が正確にさらに太さと樹種まで記入されていました。樹種についてはあまりあてにしないで、と言われました。

■方位からすると全体的に南西方向に傾斜していてもっと大きな地図と照らし合わせてみると千曲川の流れに向かってずうっと下っているのが読み取れます。

■樹木は落葉広葉樹(コナラ、ミズナラ、クヌギ、クリ、ヤマサクラ等)主にドングリができる樹木が中心でした。

■測量でお願いした幹廻り10センチ以上の樹木が500本以上育っていて、他に細くても背丈を超える樹木を加えればゆうに千本以上はありそうです。

■これで樹木の位置がわかりました。逆にいうと樹木の少ない場所がわかってきましたので、これで図面上で建物の配置を考えることができます。

■井戸の位置もこの測量図には描きこまれていました。井戸のフタのレベルが海抜で記入されています。

■上の井戸は標高957m97、下の井戸は標高954m29、敷地の最も低い場所での標高は944m40でした。

■海抜の基準は東京湾の水面で、その時刻なども正確に決まっているのだと思いますが、今は忘れましたので確認してみます。

■敷地全体の高低差は15メートルほど、傾斜角度に計算しますと約8度となります。駐車場の最大角度と同じくらいですので、基本的にはどこでも車が走れるくらいの傾斜です。



■・・・



■■新たな植樹を計画する■■2013年5月

■少なくとも間伐をした樹の本数の2倍は新たに植樹したいと考えていましたので、初めに全体的な植樹計画をたてる事にしました。

■基本事項として敷地中央部には、建物を建てる場所、池を掘る場所、小川を流す場所、庭園をつくる場所などを配置する必要がありますので、今の段階での植樹は避けることにします。

■敷地の周辺部については、将来的にも建物を建てることはないと考えています。

■隣地境界から3m以上建物の軒先を離しなさい、という軽井沢の条例も今回の敷地ではほとんど関係はありません。

■その敷地周辺ゾーンはもともと広葉樹が多く、しっとりした腐葉土が厚く積もっている場所でした。植物が育つためには好都合なように思われます。

■敷地境界からできるだけ大きな幅で植樹帯を設けることができれば、すでにある広葉樹の大木なども含めて、とても好都合な自然環境が確保できると思います。

■この植樹帯は隣家とほどよい距離をおくことができますので、人間の出入りを極力制限して、鳥や虫、小動物にとってもともとあった環境に戻したいと考えています。

■少し前までは敷地の外周も家はほとんど建っていない自然の森でした。

■最近になって急に周りに別荘が増えてきていることは、それまであった自然が確実に減っているという事になります。

■全く手を付けずに森をそのままにするという事はこのエリアでは不可能ですので、ここで今まで生きてきた生命とどう折り合いを付けて守っていけるか、考えたいと思っています。

■・・・



■■植樹の開始■■2013年5月~7月

■いよいよ一年目の植樹を開始します。

■まずは落葉広葉樹と常緑広葉樹を合わせて500本ほど新たに植樹しました。

■全ての樹種と位置を図面化して記録しました。計画通り敷地の外周に植樹していきました。

■陽のあまり当たらない場所には日陰に強い樹種を選び、陽が必要な樹種には明るく陽が当たる場所を選びました。

■地元の造園業者の意見では絶対無理だから、と言われるような樹種も本当にそうなのかどうか試しに植えてみました。

■軽井沢の冬の寒さは相当厳しいとの話はよく聞きました。 それで他では大丈夫でもここでは育たない、ということです。もっともなことかと思いました。

■そうすると本当に可能な樹種が限られてしまい、変化のない森になってしまいそうでしたし実際にそう感じられました。

■本当にそうかどうか、確かめてみたいと思いました。できるだけ多くの種類を植樹し毎年どう成長するかしないのかを見守っていきたいと思っています。

⇒植樹については重要なテーマですので、詳細は別紙でご報告します。

■・・・



■■井戸水を樹木の水やりに使う■■2013年5月~10月

■植樹をしながらも植樹が終わってからもしばらくの間は水やりが欠かせません。特に夏の日差しは結構きついものがありますのでその間は必要になります。

■そのために井戸を掘って水やりの準備をしてきました。

■2か所の井戸の位置も敷地全体に水やりを行きわたらせるよう配置を決めていました。

■しかし長いホースを引き回しての敷地全体の水やりは、慣れている造園屋さんといえども結構な重労働でした。

■ホースも長くなると相当重くなりますし、樹木と樹木の間をすり抜けるようにホースを通して植樹した樹の近くに水をやらないといけません。

■もっと上手く水やりが出来るよう工夫する必要があると感じました。

■水やりをする時にホースを準備して引き回して水をやることが大変な訳ですので、事前にホースを準備しておいて必要な時に蛇口をひねれば水が出るように考えました。

■相当な長さのホースを用意して植樹した樹々に合わせてホースも枝分けれする形で配置しました。

■井戸の蛇口をひねって水を出してみましたが思うように水は流れてはくれません。ホースを何度もやり替えて試行錯誤をしましたが結果はいまいちでした。

■それでも多少は水やりが楽にはなりました。

■この時点ではろ過装置はまだ設置していませんでしたので、井戸水が空中の酸素と結合して汚泥ができてしまう問題は解決していませんでした。

■・・・



■■森に対して小川と池と建物とをどう配置するか■■2013年5月~7月

■小川の工事とため池の工事にかかる時期になりました。大変重要な工事となります。

■建物を配置する位置はだいたい決まっていました。敷地の中央辺りの樹木が少なめのエリアです。高低差的には少し高い方の位置を考えていました。

■その建物に対しての池と小川の位置取りを決めます。

■建物の配置を考える場合、一般的には敷地境界線に平行に一辺を配置します。

■あるいは方位を大切にする場合は、建物を南北あるいは東西の方位に合わせて配置します。

■家相にこだわらない人でもそうですので、日本人の特徴ではないかと思っています。

■敷地が狭い場合は境界線に合わせ、敷地が広い場合は方位を基準に配置するケースが多いように思います。

■軽井沢では、隣地境界線から3メートル、道路境界線から5メートル以上、建物の軒先線を離す事、という条例があり、

■さらに敷地分割も1000㎡以上で分割しなければならない規則になっていますので、ほとんどの別荘地はそのような面積の敷地が多くなります。

■さらに建ぺい率も20%に制限されますので、その場合、建物の配置は割と自由にできます。

■軽井沢では基本的に敷地は傾斜しています。大きく傾斜しているか緩やかに傾斜しているかの違いはあります。

■いろいろと検討しましたが結果として、敷地の傾斜に合わせて建物を配置することにしました。

■等高線は曲がりくねって真っすぐな部分はありませんので、だいたいの平均的な傾斜を現地で見極めながら決定しました。

■方位ではなく、敷地境界線でもなく、また樹木の位置にも関わらず、敷地に対しては全く自由に傾斜だけを頼りに「配置の向き」を決める事ができました。

■地図で見るとその傾斜の向きは千曲川へズーッと傾斜していきました。そしてその先には蓼科山がありました。

■春日の森もこの方角に当たります。標高もちょうど同じくらいです。地図上ではお互いに見えてもおかしくありません。

■地上からは見えませんが、この偶然に何となく楽しい気分になります。

■また夕暮れになるとその方向には太陽が沈んでいき、森の樹木たちは真っ赤な夕日に照らされて、逆光の中で神々しく光っていました。


■・・・



■■小川工事、1回目■■2013年6月

■1回目の小川工事に取りかかります。

■すでに井戸の位置を決める時におおよその水の流れは考えていました。

■測量図が無い時点での掘削でしたので、あくまで想定でしたが水の流れの起点としての井戸の位置としては大丈夫そうです。

■まずは上の井戸から下の井戸までの水の流れの経路を決めます。

■ここで測量図の等高線と樹木の位置図面が必要になります。

■当たりまえの事なんですが、「水は高いところから低いところへ流れる」 という事が流れを決める上では全てとなります。

■樹木の間を縫うように流れを通していきます。

■その時に水の気持ちになって、障害物が出てきたら避ける、大きな石が出てきたらよける、そして低い方へ低い方へと流れていき、時には急に時には緩やかにと考えました。

■図面上で大体の見当をつけてから敷地に実際に落とし込んでいきます。

■ポイントポイントに木杭を打っておおまかな流れを見えるようにします。

■その木杭を白墨を使って緩やかな曲線でつないでいきます。

■水の気持ちになって樹の間を縫うように、あっちに曲がりこっちに曲がりしながら、低い方へ低い方へと流れていく白い線を描きます。

■小川を掘る工事の前に試験的に小さな池を掘って水を流し込んでどれくらいの時間で池がいっぱいになるか、やってみました。

■位置は上の井戸と下の井戸の中間地点にします。

■やはりこの敷地の中央あたりは表面の土が乾燥していて水はすぐに地中に浸み込んでいってしまいます。

■もともと軽井沢は浅間山の噴火によってできた土地で、火山灰と火山礫が土壌の主たる構成になっていますので、水が浸み込みやすいのは当たりまえです。

■軽井沢の駅の南側では、もともと湿地帯だった土地も多くあり、そこでは少し掘ればすぐに地下水が出てきていたようですが。

■残念ながら、ここはそうではありませんでした。

■土地の土壌がそのような水はけの良いのであれば、小川に水を流して池をつくってため池のように水を溜めることは、簡単な事ではないと考えざるをえません。

■ただその時は、知恵を絞って考えれば何とかなるだろう、と根拠もなく楽観的でした。

■しかし予想通り、小川の水の流れは井戸から出る時はとても勢いが良いのですが、途中でスーッと地中に浸み込んでいってしまいました。本当にスーッと。

■コンクリートはもちろん防水シートも使わず漆喰も使わないで自然のまま小川が出来るように小川を造る事が目標です。

■自然が100年とか1000年とかかけてやっと出来る小川の流れを10年を目標に造ろうとしています。無謀なチャレンジかもしれませんが。

■ただ何もしないとおそらく井戸水は、下流まで流れていく前に全て浸み込んで消滅してしまうだろうと思われましたので、

■小川の底と横の部分に赤土を入れ、田んぼの土手を叩くように押さえて、多少なりとも防水効果が出るよう考えました。

■明らかに効果はありました。井戸水の浸み込みは確実に減ったように見えます。

■試行錯誤ですが、小川の流れを時間をかけて観察し、井戸水が浸み込まないよう少しづつ改良を加えていけば、何とか最後まで流れが到達すると確信しました。



■・・・



■■汚泥が発生■■2013年6月

■以前からわかっていた事ですが、小川に井戸水を流し始めてあまり時間をおかず汚泥が発生してきました。

■それでもその日はそれほどでもなかったのですが一日たった次の日はあっと驚くほどでした。想像以上でちょっと困った感じです。

■水がきれいなであればすぐに地中に浸透してしまうし、浸透しなければ鉄分が汚泥として水面を覆ってしまう、というどっちにしても困った状況です。

■でもよく観察していると、流れが急な部分では汚泥はそれほどではなく、流れが緩やかば場所では汚泥の発生がひどくなるようです。

■全ての流れが早くて余計な時間を鉄分に与えなければ汚泥はできずに流れるということ、一つの解決のヒントにはなるでしょうが、残念ながらこの敷地でそこまでの傾斜を流れに付ける事は不可能のようです。

■もう一点観察した結果わかったことですが、鉄分は太陽の直射日光を受ける場合に多く汚泥が発生しているように見えます。

■天気の悪い日とか、木陰であまり日光が当たらない場所の流れでは汚泥が少ないような感じです。

■現状では汚泥をなくすことは無理だと分かりました。

■これは自然の摂理ですので、ろ過装置を設置するまでは、このまま様子を見ることにします。



■・・・



■■小川工事、2回目■■2013年7月

■2回目の小川工事を始めました。

■今回の工事は下の井戸から始まって、さらに下の方へ水を流します。

■1回目の時と同じように白墨で流れの当たりを付けながら、樹と樹のあいだを曲がりくねって下流へ曲線を描いていきます。

■その後、一番小さなタイプのバックホーで樹々の間をすり抜けるように掘っていきます。

■最後は流れの下の方で池をつくり、その池で小川からの水の流れをうけます。

■そして地中に浸透させて、再び地下水に戻るようにします。

■という計画でしたが、井戸から流れ始めた水はすぐに地中に浸透してしまい、池の遥か手前というよりも井戸から少し流れた地点で、水の流れは途絶えてしまいます。

■上の井戸の時よりも浸透が早いように感じます。

■こちらも上の井戸と同様、赤土を入れて浸透しにくいよう小川の整備をしましたが、

■小川の最終地点である池まで流れがスムーズに到達するには相当な時間がかかりそうな感じでした。

■最終的な小川の整備は家ができてから完成させる予定です。

■それまではあくまで試行錯誤を繰り返すつもりですのでいましたので、少しずつの改良を着実にあわてず進めていく事が大切なのだろうと思っています。

■こちらも上の井戸と同様、とにかく小さな事にも関心を持って何事も見逃さないよう、注意深く観察し続けるしかありません。

■目標は10年後、この小川にホタルが飛び交う風景を見ることです。

■ホタルの生態の勉強だけでなく、そのエサのカワニナの生態、カワニナのエサになる藻の生態、など勉強することがいっぱいです。

⇒ホタルについては重要テーマですので、詳細は別紙でご報告します。

■・・・



■■水中ポンプ問題が発生しました■■2013年9月

■想定外の問題が発生しました。

■汲み上げた井戸水が酸素に触れると水中の鉄分と結合して汚泥のような物質ができる、という事は当初から井戸業者とろ過器業者さんから聞いていました。

■ただそれは汲み上げられて地上に出てきた時に空気に触れて出来る、と理解していましたので、水中でも起こりうるとは想像もしていませんでした。

■水中ポンプが3か月くらいで水の出が悪くなりさらに1か月後には全くポンプが停止してしまうようになりました。

■水中ポンプを分解してみると、ドロドロの汚泥がポンプの羽根のところに詰まっていてこれが原因という事がわかりました。

■途中の配管も汚泥でほぼ詰まっている状態でした。

■3か月くらいで極端に水の出が悪くなるので、そのタイミングでポンプの掃除をする事にしました。

■上の井戸も下の井戸も同じでした。ただ、ポンプが詰まる時間には若干の違いがありました。

■上の井戸が3か月かかる時間が下の井戸では4か月から5か月くらいに時間が伸びます。理由は不明ですが何か解決のヒントが隠されているかもしれません。

■それぞれの業者さんも原因が分からないという事で、お手上げ状態でした。



■・・・



■■ヤマモミジの移植をする■■2013年10月

■知合いの紹介があり、軽井沢のホテルで伐採されようとしていたヤマモミジなどを譲り受けることができそうだという話がありました。

■ぜひにとお願いすることにしました。

■そのホテルでは、これまでのコテージを取り壊して新しい大きなコテージに建て替える大規模な工事が着工されようとしていました。そのために今ある樹木の大半を伐採処分するという話しを小耳にはさみました。

■これはもったいない、と瞬時に判断し、すぐホテルの知合いの人に相談を持ち掛けました。

■検討してもらった結果、現場の支障にならない範囲であればという条件付きで許可が出ました。

■ヤマモミジが5本、リョウブが2本、ニシキギが1本の計8本でした。

■急きょ造園屋さんにお願いをすることになったのですが、1社では予定が合わず2社に分けてお願いすることになりました。

■1日目に掘り出して敷地まで運ぶ担当と、2日目に敷地で植える担当に分かれました。

■それぞれの造園屋さんもうまく連携して頂きホテルの現場監督さんの協力もあって無事移植が完了しました。皆さまに感謝です。

■あとは、うまく根付いてくれるかどうか、見守りたいと思います。



■・・・



■■小川工事3回目とため池の工事■■2013年10月

■3回目の小川工事にかかります。

■今回の工事も下の井戸から始まるのですが、新たに流れの向きを直角方向に向けて小川をつくり水を流す計画です。

■この向きは敷地の中央部分に向けて小川が流れていく方向です。

■そして敷地の中央に池を掘ってそこに流れを引いていきます。

■測量図で敷地全体の高低差を調べると、家を建てる予定の場所から敷地の最も低い方向へ、土地は傾斜しています。

■そして中央部分が少し谷のようにくぼんだ状況になっていました。

■従って雨が降って雨水が敷地を流れるようになると、その中央部に沿って流れることになると推測されました。

■そこで雨水を集めて、ため池をつくりたいと考えました。

■井戸からの小川もここへ流れてくるよう道筋をつくります。

■しかし敷地は傾斜していますので、あまり大きなため池はつくれません。傾斜に合わせて小さな池を段々に上から下へつくっていく事にしました。

■水量との兼ね合いですが、3つか4つは必要な感じがしました。

■傾斜地を上手に利用した風景に棚田があります。

■棚田は日本の農村風景にとって最も美しい風景を残してくれています。ここにも 小さな棚田のような風景が現れることを期待しています。

■あちこちと流れてきた水は、最後に地中に浸透して再び地下水に帰っていくという、ある意味大切な水の循環がここで生まれるよう、試行錯誤を繰り返します。

■小川も池も現状ではそのまま土を掘っただけの状態ですので、今後ようすを見守りたいと思います。



■・・・



■■秋の紅葉のころ■■2013年11月

■まだ敷地の整備を始めて一年目ですが、ここの紅葉は以前からずーっと美しかったと思います。

■広葉樹、特にナラ系の黄色の葉っぱが中心ですが、そんこに今年はヤマモミジの赤が映えています。

■ウルシ系の低木でしょうか、真っ赤に染まり点々とですが敷地にアクセントを加えています。

■赤と黄色がバランス良く紅葉するようになるとさらに美しさは増すことになると思われます。

■ヤマモミジは家ができる頃に合わせて、家のそばに植樹をしていきたいと考えています。

■同じ理由でヤマザクラも、最終的に家との関係で位置を決めて植樹する計画ですので、今は控えているところです。



■・・・



■■冬を前に小川の整備をする■■2013年11月

■小川の工事が3回目でほぼ計画していた分は終わりました。

■途中ため池を経由して、取りあえず敷地の一番上から一番下まで、水を流すことに成功しました。高低差はほぼ15メートルです。

■その間、鉄分の汚泥問題は解決していません。ポンプが詰まって水が出なくなる問題も同じです。定期的にメンテナンスをして、水は流れるようにしています。

■さまざまな予想外のアクシデントが起こってしまいこれから大丈夫なのだろうか、と不安になることもありました。

■その中でひとつだけ良いこともありました。

■小川に井戸水を流すと、鉄分の汚泥が発生して小川がドロドロ状態になります。

■そのドロドロが小川を覆い尽くすようになるとしばらくして、そのドロドロは川底に沈んでしまいその上を水が流れるようになりました。

■冬を前に敷地を見に行くと、紅葉が終わった広葉樹の落ち葉が一面に降り積もり、太陽の日差しに照らされて、とても美しい景色でした。

■ところが小川にも平等に落ち葉は降り積もり、流れをせき止めてしまっていました。

■その結果、井戸水はそこかしこで小川の外にあふれてしまっていました。

■あふれて外に流れ出てしまった水はやはり鉄分が空気と反応して汚泥ができていました。残念ですがあまり美しいものではありません。

■小川の中の落ち葉を汚泥といっしょにかき出すことにしました。ホームセンターで熊手を買ってきました。普通の竹のものではなく金属の熊手にしました。

■汚泥の浸み込んだ落ち葉はかなり重く、金属で正解だったと思いました。結構な重労働となりました。

■すべてかき出した後小川を見てみると、汚泥は小川の土と混じってしまっていました。この土は後から施工した赤土です。

■これ以上汚泥をかき出すと赤土がどんどん削れて黒土が現れます。黒土は水が浸み込みやすいので赤土をできるだけ残すようにしたいと考えました。

■ほどほどで汚泥の除去は諦めましたが、その状態というのは汚泥と赤土が混じっているような状態でした。

■落ち葉はすべてかき出せたようです。

■きれいになった小川、といっても汚泥のために黄色くいなった土でしたが、再び水が流れました。するとどういうことでしょうか。

■これまでのようにすぐに水が浸み込んでしまう事もなく、汚泥混じりの川底の上をスムーズに水が流れているではありませんか。

■えっと思いました。そこで気が付きました。

■鉄分の汚泥は水に対して防水効果があるのではないか。

■大発見でした。

■今後、注意深く観察していきたいと思います。



■・・・



■■家のイメージ■■2014年1月~

■小川工事とため池の工事が終わって何とか水も流れるようになってきました。

■汚泥の問題は残っていますが、取りあえず前に進みます。

■この頃になると、敷地全体のイメージが出来つつあるのを実感していました。

■そろそろ、家のイメージも整理していく時期になりました。

■ため池については小さな池を2か所設けましたが、これは実験的な要素が強いです。

■実際にはもっと家の近くに池はつくりたいと考えています。家の中から池を眺められることが必要でした。

■この敷地に出合う前から、日本式の家屋にすることは決まっていました。







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■■日本の古建築を見る■■

■イメージしていたのが日本の古建築でした。特に京都のいくつかの建築のイメージをずっと温めていました。

■京都は古建築といっても神社仏閣だけでなく、皇室関係の住居別荘に名建築が多くあります。

■そしてそれらに付随するように必ず茶室があり、露地があります。

■これらの小さな名建築、名庭園を選んで実際に京都へ行って見学したり、時間があれば写真などで眺めて勉強しました。

■銀閣寺、竜安寺、大覚寺、大徳寺、西芳寺、仙洞御所、修学院離宮、 等々数え上げればきりがありませんが。

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■■桂離宮についての考察■■

■それらの中でもおこがましいのですが何といっても、一番は桂離宮です。

■学生の頃から何度となく足を運び、指定された園路に沿ってですが池に面して庭と建物などを鑑賞させていただきました。

■水と樹と建物と石とそしてそれらのバランスすべてがイメージとして心に刻まれていると感じています。

■軽井沢の計画では全体のバランスを最優先で考えていきたいと思っていますので、その上で何か参考になる事があるはずだと勉強してきました。

■その一つとして離宮内でのお茶をたてる場所の位置に注目しています。

■複雑な形をした池の周りを飛び石を踏みながら巡り、様々なお茶室に立寄り一休みをし、自らそこでお茶をたて客をもてなしています。

■おそらく正式なお茶室とは別にお茶をたてる場所を設けたのには、理由があると思います。結果としてすごくモダンな考え方をしていたのかな、と感じています。

■池を眺めながらということが大切ですので、お茶をたてるために池を望む最も具合のよい位置に炉が備わっています。合わせて水屋の機能もあったようです。

■お茶を喫する場所でもあるのですが、それよりもお茶をたてる、お茶をたてて共に喫する、という事が重要でした。

■そのような行為をする場所を、最も気持ちの良いであろう池に面した位置に備えるようになっています。

■この考え方はぜひ取り入れて軽井沢の計画に組み込みたいと思っていました。

■そのための小川つくり、そのための池つくり、そのための森つくりと捉えています。

⇒桂離宮については重要なテーマですので、詳細は別紙でご報告します。

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■■大工さんを探して■■2014年1月~

■いよいよ施工のことも考えていかないといけなくなりました。

■大工さんをどうするかという問題です。



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■■雑誌とネットで情報集め■■2014年

■特に知り合いがいませんでしたので、まずはネットと雑誌で情報を集めました。

■軽井沢から車で1時間以内の工務店をピックアップ。まずは長野県内で東信と北信が中心となります。

■一番参考になったのは、「新建新聞社」が発行してた和風住宅の雑誌でした。



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■■長野の大工さん■■2014年



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■■大雪、1メートルの積雪にびっくり■■2014年2月15日

■前日は上田の工務店さんのところに計画の説明を兼ねて、ご挨拶にいきました。

■打合せが終わって軽井沢への帰り道、すでに降っていた雪が急に激しくなり、路面を白く覆うようになってきました。

■途中、路面が滑るので車は全てノロノロ運転になってしまい、時には一般車が立ち往生したりしてしていました。

■そのためひどい車の渋滞が発生して、おそらく普通の2倍以上は時間がかかってしまいましたが、無事軽井沢に帰って来ることができました。

■その晩は軽井沢の駅前のホテルに宿泊していましたので、朝までは特に問題はありませんでした。

■ところが朝、目覚めてみると大変なことになっていました。外の景色が真っ白です。



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■■上田の大工さん■■2014年4月



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■■2年目の植樹をする■■2014年5月~7月

■2年目の植樹をしました。

■そして1年目に植栽した樹木の枯れ木のチェックをしてどういう種類が弱かったのか強かったのか、調査しました。



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■■残念ながら断られてしまいました■■2014年8月



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■■これまでの設計の反省■■2014年9月

■一番の反省点は建物を分散させなかったことだと分かりました。

■当初から樹木を出来るだけ残す、としてきました。その時にも建物を分散させて渡り廊下でつないで、というアイデアは持っていたはずです。

■それなのに一棟の大き目な建物にまとめてしまった事は重大なミスでした。

■おそらくj樹木の伐採を極力少なくする事に神経がいき過ぎてしまい、小さな敷地内での設計のようなプランニングをしてしまったと思われます。

■多少の樹木の伐採はやむを得ない、と割り切る決断も必要だったのかもしれません。なかなか難しい線引きだと思いますが気付いてよかったと今は感じています。

■分散させるメリットをここで整理しておきたいと思います。

①樹木を多く伐採することなく、空いている部分に建物を配置できる。
② 建物の外周を大きくでき、各部屋への採光がどの方位からでも十分とれる。
③高低差がある敷地では一つひとつの建物でレベルの設定が可能であり、建物内部で段差を付ける必要はなくなる。
④一度に全体を施工する必要もなく、順次必要に応じて増築も考えて施工できる。
⑤屋根の形を単純化できる。屋根の谷の部分を最小限にできる。特にこの敷地のような森の中では広葉樹の落ち葉は屋根にとっては大敵であり、雨漏りの原因となる。積雪がある土地でもあり屋根に残った雪は速やかに下す必要がある。
⑥構造的に一つ一つの建物で完結させることが可能となる。渡り廊下をエキスパンションと考えて構造的な独立が確保される。

■もちろんデメリットもありますが、これだけのメリットを無視してはいけなかったと反省しています。

■デメリットは施工費が高くなることだけですが、この点は今後の創意工夫が必要のようです。

■プランを白紙に戻して、さあ最出発です。



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■■再び建物のプランと配置計画を考える■■2014年9月~

■このような反省を踏まえて、新たな計画に取り組むことになりました。

■敷地に対して建物を分散させて、それぞれをつないでいく考えでプランニングをします。

■そうするとどうした事でしょうか。プランニングが面白いくらいスムーズに進み出しました。以前の苦しみながらのプランニングとは全然違います。

■最初のプランニングで失敗したことで、新たな局面が生まれてきた訳です。

⇒プランニングについては重要なテーマですのいで、詳細は別紙でご報告します。

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■■一面の雪景色■■2014年12月



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■■モミの樹の移植■■2015年3月~7月

■この年は知り合いからモミの樹がたくさんあるので譲りたいという話がきました。



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■■3年目の森の手入れ■■2015年5月~7月

■モミの樹以外にも



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■■仮の地縄を張ってみる■■2015年

■図面上では建物の配置がほぼ決まってきましたが、実際のところ敷地が広すぎてスケール感が分かりづらい状況でした。

■それで現地にて仮の地縄を行い、敷地との関係や樹木との関係を実際に体感できるようにしたいと考えました。



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■■高低差の楽しみ■■2015年

■敷地の高低差もあって、全体的には8%くらいの傾斜になっていましたので、床の高さも確認する必要を感じていました。

■現地に実際に地縄に合わせて床を設置出来ればイメージが掴めるのになぁと。

■もちろん仮設ですので、目の高さが設定できる簡単な床で良いのですが、設計上のプランに合わせて間取りも理解できるような床の設定が出来ないものかと思いを巡らせていました。



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■■森のパーティーを企画する■■2016年1月~

■森のウェディングパーティーが企画されました。企画は前からあったのですが時期的な計画が整ってきたのかと思いました。

■この森を見つけた時からそのような漠然としたイメージは持っていました。

■企画およびプロデュースは株式会社フロムフォレストが担当することになりました。



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■■新たな井戸工事(中の井戸)■■2016年4月

■最初の井戸を掘削してから2年が過ぎていました。

■相変らず鉄汚泥により井戸ポンプが詰まってしまい何の解決方法も無く、完全に行き詰まっていました。

■無い知恵を絞って皆で必死に考えた結果、よく分からないという結論でした。

■その頃は建物の配置もほとんど決まってきていたのですが、その配置上ベストの位置には井戸はありませんでした。

■建物の計画が進むにつれて水廻りの位置が変わってしまっていました。やむを得ないことかと思います。

■新しい建物配置に合わせてベストの位置で井戸の掘削をもう一つすることにしました。

■新たな井戸を掘ったかといってポンプを詰まらせる鉄汚泥が無くなる訳ではなく、今までと同じ結果になる可能性の方が高かったと思います。

■これでもダメな場合は最悪井戸を使うことを諦めないといけない事態になってしまいます。最後の賭けでした。

■確信は無かったのですがポンプの深さ位置で汚泥の詰まり具合が微妙に変化があるのではないか、という仮説が井戸屋さんから提示されました。

■何の根拠もないただの職人の勘に過ぎないのですが、それに賭けるしかない状況でしたので藁をも掴む思いで賭けてみました。

■結果はすぐには分かりませんので2,3か月じっと待つしかありませんでした。

■そして、3か月過ぎても4か月経ってもポンプが詰まること無く順調に水を汲み上げ続けてくれました。本当にうれしかったです。

■ただ原理は未だに不明です。運が良かったのだろうと思います。

■中の井戸は新規での施工ではなく、ポンプと制御装置は上の井戸の物を移設しました。敷地に3つの井戸は多すぎると判断したためです。

■上の井戸は取りあえずポンプで水を汲み上げる事は断念しましたので、そこからの小川は枯れてしまいました。

■大雨が降った時には雨水排水の役割は果たしてくれそうです。

■井戸の水位が地面から下に5メートル位と高い位置まで水がありましたので、手押しポンプを設置すれば電気無しで水を汲み上げる事は可能です。

■将来必要になれば設置したいと思います。

■下の井戸のポンプの詰まりは解決したわけではなくそのままですが、中の井戸で解決したように水中ポンプの設置深さを変えてやれば解決するような気がしています。

■しばらくは中の井戸ひとつだけを動かして様子を見ながら、今後の給水計画を立て直すことにしました。

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■■ろ過装置を施工する■■2016年4月~5月

■検討を始めてから3年が過ぎていました。途中様々な検討を重ねてきました。



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■■4年目、森の整備■■2016年5月

■昨年移植したモミの樹も順調に根付いて元気な様子を見せてくれています。

■今年はモミの樹も含めて他にもいろいろ植樹することにしました。

■森のパーティーが企画されていますので、それに合わせて様々な準備が進んでいます。そのタイミングに合わせて森の整備も一役買いたいのですが、

■森の整備を始めてまだ4年目です。毎年少しずつ整備する計画で進めてきましたので現状では森として十分な魅力を備えるには至っていないと思いました。



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■■仮設ステージを設置■■2016年5月



■敷地は傾斜していて、テーブルやイスを置いてパーティーをするような水平な床が現地にはないため、そのために仮設の床を設置する必要がありました。



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■■森のウェディングパーティー■■2016年5月



⇒詳細は別紙でご報告します。画像あり。▶▶画像集project-04

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■■森のウェディングパーティーが終わって■■



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■■材木を探して千曲川の源流へ■■



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■■カラマツの山へ■■



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■■材木屋さんへ行く■■



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■■カラマツのヤニの問題について■■

。。。山から樹を切出す業者さんへのメール。▶▶project-04-t1

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■■再び大工さんを探して■■



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■■コンセプトについて■■

■これまでおぼろげに見えていた事柄が少しづつ整理されてきていました。







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■■里山に暮らす■■

■これまでさいたま市で生活して来ました。その前は東京に住んでいました。都会での暮らしが続いていました。

■子供の頃は田舎でしたがその頃は日本ではどこもが田舎だったように思います。

■テレビとかで田舎暮らしの様子をよく目にするようになりました。定年退職者の方が都会の住居を売却して田舎に移住して畑で野菜をつくって暮らしています。

■自給自足まではなかなか難しいのでしょうが、それを目指して田舎暮らしを楽しんでいる様子を見てうらやましいと感じる人は多くいると思います。

■農業をしながらの田舎生活は里山での昔なつかしい暮らしを思い出します。

■・・・



■■暮らしの再生とは?■■

■「なつかしい暮らし」を考えています。新たな拠点を考える上で大切にしている点が「なつかしい」という言葉です。

■新たな拠点つくりとは、新たな故郷(ふるさと)つくりです。いきなり故郷(ふるさと)はできません。何十年と時間が積み重なって後故郷(ふるさと)に近づいていくのだと思います。最初は拠点でしかありません。

■なつかしい、とは思い出など過去への思いです。新たな、とは何年か後か未来への思いです。

■「なつかしい未来」という言葉があります。

■未来になにか成そうとすれば過去に学びましょう、という風にも理解できますが、もっと未来に重心を置いた、切羽詰まった気持ちが現れていると思います。



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■■「なつかしい未来」をめざして■■



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■■なつかしい暮らしのイメージ■■

■思いつくまま言葉を並べてみました。

■古民家、土間、囲炉裏、庄屋、京都、町屋、おくどさん、伝統構法、畳、木組み、茅葺き、漆喰壁、障子、自然素材、室礼、茶の湯、歳時記、、、その他いろいろ。

 古民家のあのどっしりしたそれでいてかつシンプルな佇まいには以前から強く惹きつけられていました。

 外観だけでなく内部の重厚な柱梁の表しの構造の美しさ、土間空間とそれに連続するおくどさん、そのまま上がれる板の間と囲炉裏などなど。

 古民家の魅力の一番はいつも家族がそこにいて暮らしがそこにあるということです。そしてそこかしこの場所には一年の季節ごとの行事風習を行うしつらえをする場所があり毎年同じことが同じ季節に繰り返されてきました。

□風土・・・日照、風向、地形、気温、湿度、植生、他。

□エネルギー・・・薪、炭、ストーブ、ボイラー、井戸、川、他。

□伝統構法・・・木組み、漆喰壁、障子、継手、木舞、他。

□自然素材・・・無垢、木、石、土、紙、草、他。

□京都・・・町屋、旅館、京畳、中庭、坪庭、桂離宮、他。

□室礼・・・茶の湯、茶室、歳時記、露地、夏障子、他。

□何となくですが現代の家ではなく江戸時代の暮らしができる家を夢見ているようです。こんなことが可能なのでしょうか?取りあえずこのまま進めてみることにします。



■・・・



■■伝統構法と自然素材■■



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■■伝統構法とは■■



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■■自然素材とは■■



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■■スローフードについて■■

■スローフード運動について以前から関心がありました。

■「食」の世界のことですが「住」の世界に関係が無いわけがありません。

■「衣」「食」「住」の三つの世界がそろって初めて「暮らし」が成り立っています。



■・・・



■■スローフード運動 宣言文■■リンク→Slow Food International

1。私たちは郷土の食材を守ります。
2。私たちは伝統の調理の技を守ります。
3。私たちは「楽しい食べ方」の伝承と創造に努めます。
4。私たちは優れた食材をつくる生産者を応援します。
5。私たちは次代への「食の教育」に努めます。



■■スローハウジング宣言■■→自然意匠「ゆっくり家づくり」宣言

1。私たちは「郷土の森」を守ります。
2。私たちは「伝統の技」を守ります。
3。私たちは「楽しい暮らし方」の伝承と創造に努めます。
4。私たちは「優れた素材の生産者」を応援します。
5。私たちは「日本の住まい」を次世代へ継承します。

補足。
1。については、千曲川源流域の山川森自然のこと。
2。については、大工左官建具などの伝統工法のこと。
3。については、四季折々の「室礼と遊び」のこと。
4。については、材木屋根瓦左官土障子紙畳表など。
5。については、つくり方維持の仕方などの文化継承。



●「ファストフード」vs「スローフード」
→農業、漁業、食材生産、食加工、食供給、食事システム。。。無農薬野菜、有機農業、自主流通米、伝統食材など。。

●「ファストウォーター」vs「スローウォーター」
→急速濾過水道=日本式公共水道システム。今後民営化されようとしています。。。日本以外の国々は緩速濾過システムが主流になりつつある。日本が戦後真似をしたアメリカでさえも・・・。日本でも一部の行政では緩速濾過システムが採用されている、上田市など。

●「ファストハウジング」vs「スローハウジング」
→プレファブ、プレカット、人口高温乾燥木材、コンクリート、合板、集成材、ボード、新建材、ホッチキス、接合金物などなど。一般的な戦後住宅建設システム。。。伝統構法、古民家再生、日本の和の住まいなど。

【ファストハウジング】
手間のかからない家づくり。
手間のかからない暮し造り。
手間のかからない人づくり。

【スローハウジング】
手間のかかる家づくり。
手間のかかる暮し造り。
手間のかかる人づくり。


■「有機農業は最先端の21世紀の農業だ。やがて世界を席巻する」
こんな事を言う人がいました。周回遅れでトップランナー的な感じ?

■「伝統構法を守り日本の風土に適した住まい造り」
という考えも、それに似ていると思います。
周回遅れとしか見えないですが、ひょっとするとトップランナー?

■「・・・やがて世界を席巻する」の後に、「だが、その前に戦争がある」という言葉が続きます。戦争はゴメンですので、何とかそれは避けて実現する道を探さないといけません。

■どうすれば良いのでしょうか?正々堂々とやることかな?

■・・・



■■閉鎖系住居vs開放系住居■■

■閉鎖系住居とは、 北方の寒い地方での住居スタイル。

建物は壁が基本で断熱性の高い素材を使います。
開口部は小さく2重3重窓となります。
外部とは遮断された室内空間となり、
暖炉やストーブで冬の寒さをしのぎます。

夏は室内で過ごせないので主に外での活動になります。
日本では全て空調によって冬も夏も快適な室内環境に保たれます。
ただ空調は人によって好き嫌いがあります。

■解放系住居とは、 南方の温かい地方の住居スタイル。

建物は開口部が基本で断熱性はそれほどではない素材を使います。
開口部は大きく障子・ガラス戸・雨戸などが納まります。
外部とは一体化された室内空間となり、
暖炉やストーブで冬の寒さをしのぎます。

夏は室内で快適に過ごすための室礼が用意されます。。
日本では空調がなくても冬も夏も快適な室内環境に保たれます。
ただ最近は空調が好きな人も増えています。



■・・・



◆ 暮らしについて、リンクさせて頂きます。
⇒ リンク農文協 いま必要な「システムキッチン」を超える「台所システム」
⇒ リンク農文協 手本のない時代には過去を読む
⇒ リンク「農文協の主張」



    




 




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■ 更新: 2018年11月14日 (水) 18:55 project

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